ちひろのゆめ日記

ちひろのゆめ日記というブログ運営してます。 継続は力なりと言う言葉を信じて。

あなたはどっち?お寺修行でのプチ体験から本格ハード体験

精神力を養い、人間力を磨くのに役立つとして、最近は学生や企業の研修にお寺での修行を取り入れているところも少なくありません。気分を一新したい、精神を鍛えたい時にお寺の修行を体験してみるのもいいかもしれません。今回はそんな修行のできるお寺をいくつかご紹介します。

修行とは?

滝行

 

仏教における精神や肉体の鍛錬。人間的な欲望(財産、名誉、性欲など)から解放され、怒りや怨み、妬み、憎悪といった否定的な感情を破棄し、生きていること自体に満足感を得られる状態を追求することです。

日本で行われている修行

座禅

 

修行と一口に言っても、様々な種類があります。
究極の修行として生きたまま仏になる即身仏や、山の間を1000日間休まず往復する大峯千日回峰行など、生命をかけた過酷過ぎる修行をはじめ、火渡り修行や滝行、座禅や写経など、修行の種類は多岐にわたっています。

そんな修行の中でも、一般人が体験できる修行があるのをご存知でしょうか?
修行なんてちょっとハードルが高い…という人でも安心の、短時間で体験できる手軽なものから
、ちょっとハードに精神鍛錬したいという人におススメの本格的なものまで、いろいろとご紹介します。

関東の修行体験ができるお寺

水行/高尾山薬王院

高尾山薬王院

 

江戸時代から信仰の霊山として、また都心からすぐに行ける自然豊かな行楽地として広く知られている高尾山。その高尾山の中腹に1200年以上前に開山された真言宗の寺院、薬王院があります。当初は薬師如来をご本尊としており、その後不動明王の化身であるカラス天狗姿の飯縄権現(いづなごんげん)を守護神として祀りました。霊山と修験霊場が合わさった魅力的な場所です。

水行

 

高尾山薬王院では水行道場を行っていることで有名です。古くは修験者(山伏)が本格的な修行の前に心身を清めるものとして行っていたもので、冷水を浴びて心身の穢れを祓って清浄にします。薬王院では「蛇滝」「琵琶滝」の2カ所で水行が行えます。近年は全国からたくさんの人が訪れる人気の体験となっているそうです。

写経・座禅/天台宗 経王山文殊院圓融寺

圓融寺 阿弥陀堂

 

東京都目黒区の閑静な住宅街にたたずむ天台宗の寺院、経王山文殊院圓融寺。平安時代前期に開基されたと伝えられる古刹です。室町時代初期に建立された「釈迦堂」は、都区内最古の木造建築として国の重要文化財に指定されています。

禅×YOGA×アーユルヴェーダ

 

圓融寺では毎月1回「写経と仏典に親しむ会」が開催されています。住職の分かりやすく楽しいお話を聞いた後、写経を行います。また「ちょっと坐ろう会(朝禅・夜禅)」といって、重要文化財の釈迦堂の中での座禅会や、「禅×YOGA×アーユルベーダ」など、老若男女問わず初心者でも参加しやすい修行が開催されています。

写経・写仏/鎌倉 長谷寺

長谷寺

 

鎌倉屈指の紫陽花の名所として有名な鎌倉長谷寺。ご本尊である楠の一木造りの十一面観音菩薩は9.18mの高さを誇り、木造では日本最大級とされています。

写仏

 

鎌倉長谷寺では、毎日9時~15時の受付時間以内なら好きな時に訪れて自由に写経・写仏を行うことができます。心静かに集中して筆を動かしていくことで、いつしか無心で穏やかな気持ちになっていくようです。道具もすべて貸してもらえるので、気軽に参加してみてはいかがでしょうか?


スポンサーリンク
 

断食/大本山 成田山新勝寺

大本山 成田山

 

明治神宮に次ぐ全国2位の参詣人を誇るのが、ここ成田山新勝寺平将門の乱の際、朱雀天皇の密勅により寛朝大僧正を東国へ遣わしたことに起源を持ちます。本尊は弘法大師開眼の不動明王像。家内安全、交通安全など災厄除災、願望成就などのご利益があります。

日本一ストイックな断食修行体験

参籠(さんろう)道場という場所で行われる断食修行。お不動様のご加護のもと、不動の信念と心身の鍛錬を体得するという目的で行われるものです。
断食は2泊3日~6泊7日まで。初めての人は2泊からとなります。スマホやノートPCなど電子機器や仏教関連以外の本、飲食物などは持ち込み禁止、外出や買い物も禁止、修行に入ってから終了するまで口にできるのは水のみ、とかなり厳しい修行。断食中は護摩や写経などもできます。

関西の修行体験ができるお寺

写経・法話/総本山 鞍馬寺

鞍馬寺

 

770年、鑑真の高弟鑑禎(がんてい)が開基した鞍馬寺は、京都市左京区鞍馬山南斜面にあります。枕草子に詠われる九十九折りの道や、鞍馬天狗、牛若丸こと源義経が修行をしたことで有名です。

鞍馬寺 写経

 

仁王門前にある修養道場で、毎日7日と18日に行われている「写経と法話のつどい」。お勤めと説法の後に朱墨で写経をします。道具はすべて用意されているので初めてでも安心です。

火渡り/狸谷山不動院

     狸谷山不動院

 

狸谷山不動院(たぬきだにさんふどういん)は、不動明王をご本尊とする京都市左京区にある真言宗修験道大本山仏教寺院です。十穀を絶つ木食行を修した明厚法師が1715年に開基しました。瓜生山にある森林伽藍で、懸崖造りの本殿舞台からは京都市街が見渡せます。宮本武蔵が滝行をしたと言われている「武蔵之滝」があります。

火渡り

 

毎年7月28日に開催される「火渡り祭り」では、柴燈護摩終了後、護摩の残り火の上約5mを素足で渡る「火渡り行」が行われます。無病息災のご利益がある火渡りは誰でも参加することができ、山伏が導いてくれるので初心者も安心して渡ることができます。毎年1000人もの参加者がいるそうです。

阿字観/高野山真言宗総本山金剛峯寺

高野山真言宗総本山 金剛峯寺

 

弘法大師によって平安時代の初めに開かれた日本仏教の聖地、和歌山県高野山。総本山金剛峯寺とは金剛峯寺だけでなく高野山全体を指し、100か寺以上の寺院が密集する高野山全体がお寺とされています。2004年にはユネスコ世界遺産に登録されました。

阿字観

 

阿字観とは真言宗における呼吸法、梵字(阿)を頭に描く瞑想法のこと。金剛峯寺では、蟠龍庭の中に建つ阿字観道場(一般非公開)にて、阿字観を体験できます。4月から11月までの金~月曜日に1日4回実施しています。また、金剛流御詠歌や、金剛流宗教舞踊の教室も開催しています。

修験道・山伏/金峯山寺

金峯山寺

 

奈良県の吉野にある金峯山寺(きんぷせんじ)は、金峰山修験本宗修験道)の本山です。役小角が開基と伝えられており、インドに起源を持たない日本独自の仏「蔵王権現」をご本尊としています。

大峯修行

 

5月から10月まで毎月1回、「回峰行者といく体験修行」として1泊2日の大峯修行体験を行っています。また、「大峯奥駈道」といって、吉野から熊野までを結ぶ熊野古道の中で最も険阻なルートを6日間かけて縦走する修行など、本格的な山林修行の数々も行っています。

お寺での修行についてのまとめ

修行

 

お寺での修行についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?ここでご紹介したもの以外にも、全国各地のお寺では、さまざまな修行を行っています。ぜひ体験してみてください。


スポンサーリンク